読み方
右近の橘:「うこん の たちばな」
南円堂の右近の橘とは?
左近の藤の反対側、向かって左側にあるのが、「右近の橘」です。
橘というのは、野生の日本産の柑橘です。
品種名としてはヤマトタチバナと呼ばれることもあります。
- 開花時期:5~6月
- 結実時期:10月〜12月
橘はミカン科の常緑樹で、実は直径3cmほど、ユズに似た香りの黄色い実が成る。
橘はどこが発祥の植物?
橘は日本に古くから自生していた野生の柑橘類だといわれる。
本州、四国、九州 地方の沿岸近くの山地に自生していることが多い。
右近の橘
右近の橘といえば、京都御所の左右に桓武天皇が紫宸殿に「右近の橘と左近の桜」を植えたことから有名になった。
藤原氏の氏寺である興福寺、とりわけ権勢を誇った藤原冬嗣が建設した南円堂においては、右近に橘を、左近に藤を植えたと伝えられています。
右近の橘なのになんで左側にあるの?右近と左近のヒミツ
「右近の橘」そして「左近の藤」。
左右がハッキリとしていると思いきや、興福寺南円堂を堂の外から見たときに、左側にあるのが右近の橘で、右側にあるのが左近の藤です。
かなりややこしい……と思ってしまいがちですが、実は「右近の橘」と「左近の藤」の左右は、「お堂側から見た左右」を指します。
だから、お堂の外側から見ると、左右が逆に見えるというわけ!
これはさきほども触れました、桓武天皇の紫宸殿の右近の橘、左近の桜が起源と言われています。
桓武帝の側から見た「左右」(左=東側の左近衛府、右=西側の右近衛府)の呼び方が現在に至るまで受け継がれています。
橘の果実はなんで売ってない?食べたらどんな味がする?
橘の果実が店頭に並んでいない理由は次のとおり。
- 酸味が強すぎる
- 苦味も強すぎる
- 果実を噛み込むと激臭に近い強い芳香がある
- 種が多い
興福寺南円堂前に掲出される右近の橘の解説板の内容
右近橋(うこんのたちばな)
Citrus tachibana Tanakaミカン科の常緑低木。
台湾から日本列島の暖地の海に近い地方に自生する。
日本に古くから野生した唯一の柑橘で、別名「ヤマトタチバナ」ともいう。直立性で高さ4メートル、枝は密生し、長さ3~5ミリの刺をもつ、葉は狭卵形で細い鋸歯があり、長さ5センチ、葉肉は薄く、葉色の緑は中位、花は頂生または葉腋に単生する。
萼は緑色で五裂し、花弁は自色で五枚、半開性である。
花径2センチ、雌しべは1本、雄しべは約20本で、5〜6月に開花する。果実は扁平で直径3センチ、黄的に熱し、6グラム内外、ユズに似た香りがあり、剥皮は容易である。
袋数は8内外、果肉は淡黄色で柔らかく多汁であるが、酸味が強く食用には向かない。種子は大きく多胚性で、胚の色は緑色である。
直立性の樹姿は美しく、庭園樹とされる。殊に、京都御所紫宸殿の「右近の橘」は「左近の桜」とともに名高く、野生のタチバナの改良種であるといわれている。
桓武帝が紫宸殿の階の左右にサクラとタチバナを植えたのに始まり、左(東)は左近衛府、右(西)は右近衛府と警護の官人が詰めていたので、そうよばれるようになったと伝える。
藤原氏の氏寺である興福寺ではサクラの代わりにフジが植えられ、「右近の橘」「左近の藤」と言われています。
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