【2024年🍇興福寺南円堂の藤】開花状況(満開or見頃)や歴史(藤原氏との関係)を…へぃ!お知る?

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奈良の興福寺境内、南円堂で見られる「南円堂藤」の見頃や由来についてご紹介しましょう!

興福寺南円堂は藤が見どころの1つですが、藤の開花時期は非常に短く、ちょっと遅れるともう見頃を過ぎてしまっているという一面も。見頃、見どころをしっかり確認して出掛けましょう!

興福寺の「南円堂藤」とは?

奈良の興福寺南円堂前にある藤棚

南円堂藤は、奈良興福寺の南円堂前にある藤棚の藤を指しています。

藤棚は南円堂の左右にありますが、中でもとりわけ有名なのが、南円堂を見た時に右側に生えている、「左近の藤」です。

興福寺南円堂の「左近の藤」とは?藤原氏の植えた藤の木!

興福寺南円堂を正面に見たとき、右側に生えている藤は「左近の藤」と呼ばれ、特に珍重されています。

この「左近の藤」、なんと! 興福寺南円堂を建立した藤原冬嗣が手ずから、つまり自分で! ここに! 植えた藤の木であると言われています。

しかし、やはり興福寺も度々戦火に襲われていますので、藤の木は一度枯れかけてしまい、正保寛文年間(1644~1673年)に水野石見守忠貞という人物によって接ぎ木が行われた、と伝えられています。

この由来については、左近の藤の根元にある石碑に刻印されていいます。

現在は花崗岩の柱で囲われた藤の木の根本に注目すれば、かつては大層太く勢いがあったものが、腐って弱ったのであろうことが推測できます。

右側なのに左近なの?

南円堂を建物の外から見た時に、右側にあるのが「左近の藤」です。

これは、左近の「左」が「南円堂の側から見た時の左側」から来ている方向だからです。

有名な言葉では、桃の節句に飾るおひな様にまつわるもので「右近の橘、左近の桜」といったものがありますが、これも、お内裏様(お人形)から見て右側か、左側かということを指しています。ですから私たちがおひな様を見ると、橘は左側で、桜が右側……というのが本来の置き方です。

藤棚のサイズは?

左近の藤はとても大きな藤棚に、藤の花がたくさん下がる美しい藤です。

この藤棚のサイズは、幅12m×長さ3m、高さ2.4mとなっています。

品種は「のだふじ」

左近の藤の品種は「のだふじ」です。

藤の品種は色々とあるのですが、「のだふじ」という藤は、日本国内に自生している2種類の藤のうちの1つです。(もう1品種はヤマフジ。)

のだふじの名前は、元々は古くからのだふじが多く自生していた、大阪市の野田にちなんで名付けられました。

のだふじの特徴としては、まず長い花穂(かすい)が挙げられます。上のほうから、先端部分にかけてだんだんと花開いてゆきます。ツルは、右回り(時計回り)に巻くのが特徴です。

ヤマフジの場合、花穂は短く、1つの花穂がいっぺんに開花するのが特徴です。また、ツルはのだふじと違って、左回りに巻きます。

フジの中には、中国原産の種類もありますが、のだふじは長い花穂が先細りになり、繊細でたおやかな印象を与える、ワビサビの効いた花もようが見どころとなります。


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興福寺南円堂の藤は奈良八景(南都八景)の1つ!

南都八景というのは、室町時代の寺院、蔭涼軒(いんりょうけん。あるいは「おんりょうけん」とも)の軒主であった季瓊 真蘂(きけいしんずい)の記録に記された、奈良の8つの名所です。

この記録に曰く、南都八景とは、

  • 佐保川蛍
  • 東大寺鐘
  • 三笠山雪
  • 春日野鹿
  • 南円堂藤
  • 猿沢池月
  • 雲居坂雨
  • 轟橋旅人

の8つ。奈良エリアで見られる美しいもの、情緒のあるものベスト8の光景は、今でも奈良で見られるものがほとんどです。ぜひ探してみてください。

【2022年】興福寺南円堂「左近の藤」の見頃(開花時期)・開花状況や見どころは?

  • 例年の開花時期は4月上旬~中旬!

2018年は4月7日に開花!

まず左近の藤の開花時期ですが、例年は4月上旬の末、あるいは4月中旬と言われています。

ただし2018年は開花が少し早く、4月7日に開花を迎えました。

温暖化などで花の咲く時期が早まっている昨今、左近の藤を見るなら、早めに開花することを念頭に置くと良いかもしれません。

満開・見頃は4月下旬~ゴールデンウイーク

暖かい場合は早めの見頃を予想しましょう

興福寺南円堂の藤が満開になるのは、4月下旬です。

ちょうどゴールデンウィークの頃に、満開の末期を迎えるとあって、興福寺ではゴールデンウィークの混雑はひとしおです。

通常なら、ゴールデンウィークまで藤が残っているのが常ですが、2018年の場合はかなり暖かく、4月中旬に既に見頃を迎えていました。このため、ゴールデンウィークには既に見頃を過ぎた印象でした。

したがって見頃と言えるのは、確実性が高いのは4月下旬。見頃の可能性が高いが確実とは言えないのがゴールデンウイークと言えそうです。

藤の見頃は短い!

藤は、開花してから散るまでが2週間ほどと、見頃が短い植物です。ゴールデンウイーク頃に満開、見頃となるのは遅咲きの品種で、のだふじは遅咲き品種の1つとなります。

奈良興福寺と春日大社のエリアは、春日大社砂ずりの藤など、藤の見どころがいくつもありますが、ゴールデンウィークにあわせて訪れる場合は早咲きの藤は既に見頃を終えています。より多くの藤を見たい場合は4月中旬~下旬など早めの訪問が良いかもしれません。

南円堂付近の藤の名所など

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