【国宝!興福寺 五重塔】歴史や建築様式(高さ/構造)と一般公開日に内部見学できる❓

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奈良 興福寺「五重塔」【国宝】

興福寺五重塔は現在、約120年ぶりの大規模修理工事中につき、2024年4月頃から素屋根に覆われるため、姿が見れなくなる。

工事期間:2023年〜2024年〜2031年の完工予定💘

高さ 50.1m
※創建当初45mだったらしい。
逓減率
(ていげんりつ)
0.69
創建年 天平2年(730年)
再建年 応永33年(1426年/室町時代)頃
※5度目の再建。詳細年不明
建築様式(構造) 五重塔(三間五重塔婆)、木造
屋根の造り 本瓦葺
発願者 光明皇后
重要文化財
指定年月日
1897年(明治30年)12月28日
※古社寺保存法に基づく
特別保護建造物として
現在の重要文化財に相当
国宝指定年月日 1952年(昭和27年)3月29日

五重塔の高さ比較とランキング

ここで、日本各地に建つ木造五重塔の高さランキングを見てみましょう。

興福寺五重塔は全国2位の高さです。古さで言えば、この中では、法隆寺、醍醐寺の五重塔に次いで第3位という形となります。

  高さ 年代
 東寺 五重塔 54.8m 1644年(寛永11年)再建
 興福寺 五重塔 50.1m 1426年(応永33年)再建
 法観寺 五重塔(八坂の塔)
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49m 1440年(永享12年)再建
 久遠寺 五重塔

39m

2008年(平成20年)再建
 醍醐寺 五重塔 38.16m 951年(天暦5年)建立
日光東照宮 五重塔
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34.46m 1818年(文政元年)再建
備中国分寺五重塔 34.32m 1843(天保14年)建立
妙成寺五重塔 34.18m 1618年(元和4年)建立
大石寺五重塔 33.40m 1749年(寛延2年)建立
法隆寺五重塔
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32.55m 7世紀末

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興福寺 五重塔 建築様式(構造)

興福寺五重塔は、奈良時代に光明皇后の発願によって建設されたものですが、現在に残っているのは室町時代の再建物ですので、建築様式にも室町時代らしい豪奢さ、無骨さがいくらか現れています。ただ、創建当時の様式もところどころに残されており、奈良時代の様式と室町時代の様式の折衷になっています。

五重塔は五階建て?→初重以外は空洞!

五重塔は外から見ても、屋根が5つありますので、「5階建ての建物」だと思われがちです。しかし実際には私たちがよくビル等で目にする「5階建て」とは違い、初重(1階部分)のみ床が張られており、上層は空っぽで、心柱だけが真っ直ぐに相輪までを貫き、塔を支えています。

この、五重塔の構造は、高さがある割に、地震などに遭っても倒壊することのない五重塔の構造の、最大の特徴とも言えます。

もし、地震が起こって上層階が横揺れを起こしても、心柱が塔を貫いていますので、揺れた上層階と心柱が触れ、揺れた方向とは逆方向に向かって抵抗力が自然と発生します。この抵抗力によって、塔は倒れることなく元の場所に戻るというわけなのです。こうした構造を積み上げ構造と呼びます。

初層の広さは?

興福寺五重塔の初層(一番下の層)の広さは「方三間」つまり、柱と柱の間が三間の正方形です。

初層の広さは8.7m四方とされています。

興福寺五重塔の内部に入れる?「内部一般公開について」

興福寺五重塔は特別公開されることがあります。しかし、そのサイクルは不定期で、次の五重塔の公開がいつになるかは全くわかりません。

直近の内部一般公開は、2008年、2010年、2013年、2016年に行われています。詳細なスケジュールは下記のとおりでした。

2008年 10/18~11/24
2010年 10/9~11/23
2013年 1/12~2/24
2016年 8/26~10/10

これを見る限りやはり法則性がなく、次回の公開がいつになるのかという推測はできない状態です。

一方、公開期間については1回につき1ヶ月半ほどのサイクルで行われているようです。

興福寺五重塔の特別開扉、公開範囲は?

興福寺五重塔の特別公開が行われるのは初層のみです。2階以上に上がることはできません。

五重塔の初層には、四方に仏像がそれぞれ配置されています。

薬師三尊像
西 阿弥陀三尊像
釈迦三尊像
弥勒三尊像

興福寺五重塔が特別公開される折には、これらの各三尊像も拝見することができます。

ちなみにこれら四方仏が配されていることを示唆するかのように、塔正面の各階には「四方佛」と書かれたの扁額が飾られています。

興福寺 五重塔の特徴とは?

逓減率の比較とランキング

まずは興福寺五重塔の「逓減率(ていげんりつ)」について詳しく見ていきましょう。

逓減率とは?

逓減率とは、何らかのサイズや数値などが「減っていく割合」を数値化したものです。五重塔など、塔においては、「一番下の層から一番上の層に向けて、サイズが小さくなる割合」を示しています。

さきに少し触れましたとおり、興福寺五重塔の逓減率は0.69です。では日本の主立った仏塔の逓減率はどのくらいなのでしょうか?

以下に、日本国内の主な五重塔に関して、逓減率が大きい順に並べたランキングをご紹介しましょう!

1.海龍王寺 0.447
2.法隆寺 0.5
3.室生寺 0.594
4.醍醐寺 0.617
5.瑠璃光寺 0.68
6.興福寺 0.69
7.明王院 0.714

逓減率というのは、初層(一番下の層)から見て、五層目(一番上の層)がどのくらい小さいかという割合ですから、数字が小さいほど逓減率が大きいということになります。

逓減率が大きいと、上層部の横幅が小さくなりますので、アルファベットの「A」に似て下ぶくれの、どっしりとした印象となります。

なお、上の逓減率ランキングの中で、第4位にランクインしている「醍醐寺」の五重塔は、最もバランス感覚に優れて美しいと言われる塔です。

▲醍醐寺の五重塔。逓減率は0.617▲

興福寺五重塔の逓減率0.69は、醍醐寺五重塔の逓減率0.617に近しいが、もう少し逓減率が低めでスラリとした印象を与えると言えるでしょう。

相輪

↑東大寺に存在した幻の七重塔の相輪

相輪(そうりん)とは、仏塔の屋根部分から突き出した、金属製の部分です。いくつも環が重なり、そのてっぺんに装飾が施されているものが、相輪です。

興福寺五重塔の相輪は、奈良県庁屋上に据え付けの望遠鏡を覗くと大きく見ることができます。興福寺五重塔の相輪の高さは15.08mです。

一番上の球体が、釈迦のお骨を納める仏舎利です。

その下にある膨らみは「竜車(りゅうしゃ)」と呼ばれています。

竜車は、仏教用語としてではなく、一般的には竜駕(りょうが)とも呼ばれることがあります。高貴な人が乗る車を指し示しています。

さらに下、火炎の模様に見えるものが「水煙」です。水煙は、火炎避けの意味のあるモチーフです。

水煙の下に、環が9つ重なっています。

これを「九輪」、あるいは「宝輪」と呼びます。大日如来、あしゅく如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来、文殊菩薩、普賢菩薩、観音菩薩、弥勒菩薩の9名の高貴な仏を示しています。

これらの、それぞれ仏教的なモチーフの下に「受花」という、花のモチーフが置かれています。中央を天に向けて貫く棒を「擦管(さっかん)」と呼びます。


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心柱

心柱は、五重塔の構造を支える最も重要な柱です。

地面から相輪までが1本の柱で貫かれており、相輪は心柱のてっぺんに、キャップのようにかぶせられています。

心柱の役割としては、建物を支える中心となることはもちろん、仏教的な意味もあります。

それは「釈迦の墓標」としての意味合いです。

後に五重塔そのものが釈迦の墓標としての意味合いを持ちますが、本来は心柱こそが墓標であり、その周囲に作成された建物部分は、心柱を覆うものでした。

興福寺五重塔の心柱は大日如来の象徴であるとも言われています。

初層の特別公開の時などは、壁の一部が外され、心柱が地面に置かれているのを目の当たりにすることができます。

特別公開の時でも塔内は撮影禁止になってしまいますので、機会があればよく覗いてご覧になってください。

興福寺の五重塔近くの目立つ階段は?

興福寺の五重塔の近くには、ひときわ目立つ階段があります。

猿沢池と、興福寺五重塔の間に位置する、「五十二段」と言われる階段です。

五十二段という階段の数は、仏教に入門した時の修行の段階を表しています。52という数字は、善財童子が仏門修行のため、52名の賢者を訪ね歩いた故事に由来しています。

五十二段も興福寺五重塔と同様、ぜひ立ち寄り、奈良の歴史を体感したい場所です。

関連:【猿沢池池畔に佇む五十二段】「六道の辻」とも呼ばれた謎多き石階段

興福寺五重塔の歴史

光明皇后によって建てられた仏塔

興福寺五重塔は、730年(天平2年)に光明皇后の発願によって建てられました。

その後、焼失すること5度、現在の姿になったのは室町時代、1426年(応永33年)のことです。

過去には貴重な図絵が飾られていた!?

創建当時、五重塔には五層の各層に、水晶の舎利塔と、垢浄光陀羅尼経(くじょうこうだらにきょう)が安置されていたと言います。

舎利塔というのは、釈迦のお骨を納めた大きな仏塔のことを指す他に、室内安置用の小型仏塔のことも示します。こうした小型の仏塔は、小さな塔を作成した後、小さな水晶の石などを詰め、仏舎利(仏さまのお骨)に見立てて崇拝したものです。

このほかに、東西南北それぞれの方角に、以下の各図絵が飾られていたことがわかっています。

薬師浄土変(やくしじょうどへん)
西 阿弥陀浄土変(あみだじょうどへん)
釈迦浄土変(しゃかじょうどへん)
弥勒浄土変(みろくじょうどへん)

「浄土変」とは、「浄土曼荼羅」と呼ばれることもある仏教絵画です。図絵には浄土の様子、菩薩や仏が描かれています。

現在、東西南北それぞれに実際に安置されている「薬師三尊像」「阿弥陀三尊像」「釈迦三尊像」「弥勒三尊像」は、過去に存在していた4つの浄土変を模しているものです。


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興福寺五重塔の拝観料金・拝観時間

興福寺五重塔は、通常時、単体で見学をするための入場料金(拝観料金)は必要ありません。

もっとも通常時は五重塔の内部拝観はできません。無料で、外側からの建物見学となります。

興福寺境内は夜間閉鎖されるわけではないので、見学可能時間については24時間可能💘

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興福寺五重塔は、その美しい形から、精巧なプラモデルが発売されています!

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