若草山焼きは、若草山の全体が燃え上がる、奈良の風物詩の1つ。神聖な炎に血湧き肉躍ってしまうこのイベントを、最高のロケーションで見たいと思うなら、ぜひ穴場の観覧スポットや、若草山焼きの特別観覧席についてチェックしてみてください。
今回は、若草山焼きの観覧おすすめスポット、見どころ、日程や時間についてもご紹介しましょう!トぅっ!
目次
若草山焼きは例年1月の第4土曜日に開催される奈良の伝統行事💖
若草山の山焼きは毎年、1月の第4土曜日に開催される奈良の伝統行事とな〜る。
【2023年度】若草山焼きの日程or時間
開催日:2023年(令和4年)は1月28日(土曜日)(荒天時は中止の場合あり)
山焼き開始時間:18:30より(行事は16:45~、一斉点火は18:30~)
詳しくは下記、若草山焼き公式サイトを要チェック💘
過去の開催実績
2021年度はコロナ感染拡大防止対策が採られ、ライブ配信などを用いた規模を縮小しての開催を実施。
2022年度もコロナ感染状況を踏まえた小規模開催を実施。
若草山焼きは雨天中止?
雨天の場合、若草山焼きと花火は翌日の日曜日に延期となります。ただし、若草山焼きに伴って開催される予定の特設ステージイベントなどは中止されます。
若草山焼きとは?何するイベント?
若草山焼きは、冬の奈良を代表する、地域の一大イベントです。上の写真をご覧いただいたとおり、若草山全体を火で焼いてしまう山焼きで、規模も大きく、山焼きの時間前から春日大社と周辺のエリアで、山焼きの火を得る祭典や行列が行われます(詳しくは後述します)。
また、若草山焼きの開始を告げるために真冬なのに花火が打ち上げられるなど、派手さと見応えのあるイベントとなっています。
⬆️若草山山焼き当日の昼間の若草山の様子。奥に見える運動会テントは地元消防団や警察・関係者のテント
若草山焼きは何のためにしている?若草山起源はいつ?
若草山焼きがいつから行われているのか、実は判っていません。
しかしその起源は若草山三重目の頂上にある、「鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)」と深く関連していることが、わかっています。
鶯塚古墳は、全長103メートル、前方幅50メートル、後円は直径61メートルもある、巨大な前方後円墳です。このような古墳が若草山の中にあるということは、あまり知られていないかもしれません。清少納言『枕草子』にも、鶯塚古墳は
「みささぎはうぐひすのみささぎ、かしはぎのみささぎ、あめのみささぎ」
として登場しており、その歴史はかなり古いことがわかります。鶯塚古墳からは滑石製品(ケイ酸塩鉱物で作られたモノ)が出土しており、推定される時代は5世紀初頭。鶯塚古墳に誰が眠っているのかは判別されていません。
いつからか、鶯塚古墳の周辺に幽霊が出て、春先までに山焼きをすれば鎮まるが、これをしなければ祟る……というような流言飛語が囁かれるようになり、誰かしらが春先に山に火を付けるようになったそうです。
誰かもわからない者が勝手に火を付けてしまうので、若草山が燃え、東大寺に火の手が迫ることも何度もあり、1738年(元文3年)12月に、奈良奉行所から「若草山の放火禁止令」が出されたが、その後も放火が続いた……と記録があります。
このため、江戸時代末期の頃には、奈良奉行所、興福寺、東大寺などがとりまとめて、立ち会いのもと若草山焼きが行われるようになりました。
若草山焼きの日程や時間などは、これまでに何度も変更されています。現在のように「1月第4土曜日」と決まるようになったのは2009年(平成21年)からのことです。
山焼き=浄化の炎で災いを防ぐもの
若草山焼きは上記のように、古墳の霊魂を鎮める魂鎮め(たましずめ)の意味合いをもって、いつからか行われています。
同様に、山焼きには農業的な意味合いがあるケースもありますが、鎮魂の意味合いがあるケースも多いものです。
京都の五山送り火、通称「大文字焼き」などは有名です。
五山送り火に関しては、下記ページにて詳しく解説していますので、あわせてご覧下さい!
山焼きが神聖なものである証の1つとして、現在では若草山焼きの炎は春日大社で採取されています。
【2023年】若草山山焼き内容
開始時刻 | 行われる内容 | |
16時45分 | 御神火奉戴祭 | 春日の大とんどより御神火をもらいうける。 |
17時05分 | 聖火行列出発 | 金峯山寺の法螺衆が先導し、 三社寺や奈良奉行所の役人など総勢約40名の厳粛な時代行列を編成、 春日大社の御神火は山麓にある野上神社まで運ばれる。 (通行経路・時間は非公開) |
17時00分~17時20分 | 消防団出発式典 (松明点火) |
消防団員約300名および 消火担当者が若草山麓に集合し、出発式を実施。 |
17時25分 | 松明点火 | 水谷茶屋近くにて、御神火を松明に点火する。 |
17時40分〜 | 野上神社祭典 | 御神火が若草山麓の野上神社に到着後、かがり火に点火し、 山焼き行事の無事を祈願する祭礼を執行。 また、法楽として興福寺・東大寺・金峯山寺の僧侶による読経の中、 御神火を山麓中央の大かがり火にも点火する。 |
18時15分 | 大花火打ち上げ | 2023年度は15分間約600発の大花火を打ち上げた |
18時30分 | 山焼き一斉点火 | 奈良市消防団約300名が山麓中央の大かがり火から松明に火を移し、 法螺貝・ラッパの合図で約33ヘクタール、周囲3800mの草地に一斉点火する。 |
若草山焼きの見どころと行事一覧
若草山焼き行事の地図
若草山焼きに関わる神事は上の地図内のエリアで行われます。地図左上の方角が若草山、花火の上がる方角です。
御神火奉戴祭
まずは春日大社にて行われる、御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)が最初の行事です。これは当日の13:00から、飛火野において行われている「春日の大とんど」といういわゆるどんど焼きのイベントの火を採火するものです。
この時、火はとても小さなものです。箱の中に守られて灯され、聖火行列を作りながら、参道を通って水谷神社の横手にある能舞台まで進みます。ここで17:15ころ、松明点火の催しが行われます。ここでようやく、たくさんのたいまつに燃え移り、何人もの神官がこれを持って若草山へと向かうのです。
野上神社祭典
続く野上神社祭典では、下の写真に見られるようにまるでキャンプファイヤーのように大きくなった炎を前に祈りが捧げられます。
大花火打ち上げ
18:30になると白頭巾に黒装束の東大寺・興福寺・金峯山寺などの寺僧がの読経を奉じる中、一斉に山麓の大かがり火に点火します。
そして若草山山焼きのクライマックスの始まりとも言える大きな見どころとなるのが花火打ち上げの合図です。
消防団員たちがラッパを吹き鳴らし、花火師による大花火打ち上げが執り行われ、これをもって当年における若草山山焼きの点火開始の合図となります。
花火は若草山の各所から打ち上げられています。
ここで打ち上げられる花火の中に、奈良県唯一と言われる「尺玉」があります。
尺玉とは1尺の大きさのある花火のことで、花火の号数で言えば10号。
打ち上げ花火の花が開けば、直径は320メートルにもなる見応えのあるものです。
なお花火の数は、2010年には平城遷都1300年を記念して600発打ち上げられていますが、その年によって何発打ち上げとなるかは、企業協賛の状況等によって変化します。
花火のルーツも「鎮魂」にあり
日本の有名な花火大会のうち、お楽しみで開催されているものももちろんありますが、山焼きと同じく「火」を「派手に」燃やす花火大会には、「鎮魂」の意味合いが込められたものも複数存在しています。代表的なものが東京の隅田川花火大会です。
隅田川花火大会は、もともと、飢饉や疫病による死者の魂を浄化するために行われた両国川開きにで上げられた花火がルーツとなっており、それが現在に至るまで続いています。
これと同じく、炎を燃やすことによって鎮魂、浄化を目指す若草山焼きでも、鎮魂の花火が上げられます。
ところで、花火職人の祖とも言える「鍵屋弥兵衛」という人物、いわゆる「鍵屋」は、奈良出身の花火師で、先述の両国川開きにおいて最初に上げられた20発の仕掛け花火を作成した人物であると伝えられています。
そして‥‥‥山焼き!若草山へ一斉点火!
山焼きの一斉点火が行われるのは、花火の開始から15分後の18:30。点火を担うのは、奈良市消防団のおよそ300名です。
前述の大かがり火から松明に火をもらい、ほら貝、ラッパの合図で一斉に点火していきます。
点火の範囲は周囲3800メートル、広さにして約33ヘクタール(東京ドームおよそ7つ分)とかなり広い範囲を燃やしてしまいます。もちろん、消防団の皆様のご尽力により、寺社、文化財等への延焼がないよう配慮が行われています!
- 燃焼時間:約40分間
よく燃える年と途中で消えてしまう年がある!
「若草山」という自然の山に火を付ける上、屋根があるワケではないので、その日の天候によって燃焼具合は異なります。
事実、よく燃える年と途中で消えてしまう年があります。
前述した通り、当日の雨天の状況をみて中止もしくは延期になることもありますが、当日が晴天でも前日が雨天であったり、降雨が多い年は湿気が多いので燃焼しにくくなります。
では、乾燥していればいる程よいのか?‥‥という素朴な疑問が出てきますが、そうではなく、乾燥しすぎると延焼の危険性が高まり最悪の場合、山火事を招きかねませんので、この場合も山焼きが中止されることがあります。
3社寺ゆかりの温食ブース(2023年度は中止)
※2023年度は感染症対策として山麓会場内を飲食禁止とするため、毎年実施している温食ブースは中止💘
奈良を代表する3社寺である
春日大社興福寺東大寺
には、古来、踏襲されてきた伝統的な食べ物があります。
これらの食べ物が、この伝統行事「若草山山焼き」の開催を奉祝し、温食ブースにて提供されています。
興福寺:粕汁(かすじる)春日大社:はくたくうどん東大寺:のっぺ(雑煮のような汁物)
※お値段:各500円
これら3社寺の伝統料理を食べられる機会はそうはありません。翌日に黒々とした図太いクソがケツ穴から飛び出てくるほど、ぜひ!もぅシコタマタマタマだまりんこっ!・・するほどご賞味ください。意味不明
なお温食ブースの場所は、水谷神社鳥居前をまっすぐ北上してすぐ右手、大かがり火のド真ん前。特設ステージ横です。
それぞれの食べ物の由来は?
興福寺から提供される「粕汁」は、興福寺で2月の節分に、僧侶が食しているものです。こちらは奈良市内のホテルなどでも過去に、冬場を中心に提供されたことがあるようです(2012年、ホテル日航奈良など)。奈良市内でも食べられるチャンスがあるかもしれません。
春日大社の「はくたくうどん」は、漢字で書くと「餺飥饂飩」となり、だいぶ難しい印象になってしまいます! しかしこれが日本のうどんのルーツと言われる食べ物です。
材料は小麦粉、米粉、山芋の粉で、太い平麺が特徴的です。文献には、春日大社の神饌(神様にさしあげるお食事)として古くからはくたくうどんが使われていたことが残されています。
東大寺の「のっぺ」は「奈良のっぺ」と言われることもあります。いわゆる煮物、精進料理で、そもそもは春日若宮おん祭の仕出しとして提供されてきた経緯のある郷土料理です。現在でも、春日若宮おん祭の日を中心に、奈良ではのっぺが食される習慣があります。のぺぇ〜
その他の若草山山焼きイベント
若草山山焼きは単に山を焼くだけでは、せっかくお越しいただいた大勢の観光客および見物客が退屈しますので、そんなことから山焼きとは別に特別に「山麓イベント」というものを実施されています。
鹿せんべい飛ばし大会
- 開始・終了時間:12時30分〜15頃まで(受付時間:12時〜14時30分まで)
- 参加料金:300円
- 開催場所:北ゲート周辺
- 主催:鹿せんべいとばし大会事務局
鹿せんべいを1枚ずつ飛ばし、その飛行距離を競い合う競技ゲームです。
飛ばし位置から20メートル地点に線引き(ライン)してありますので、20メートル以上飛ばせば素敵な商品が漏れなく進呈されます!
消防団出発式典
若草山山焼きは山を燃やしますので、万が一の類焼などの緊急事態に備えて地元奈良の消防局の方も奉仕活動の一環で参加されています。
その消防局の方々約300名が一堂に集い、出発式を執り行います。
- 開始・終了時間:17時〜17時20分
- 参加消防団員人数:約300人
音楽奉納
古都・奈良をイメージした和太鼓や和楽器の達人が集い、リサイタルを繰り広げます。
春を告げる和太鼓と和楽器の協演をお楽しみください。
出演
寧楽音素描(ならおとそびょう)公式サイト
ピアノやヴァイオリン、篠笛、和太鼓など、和洋の楽器を用いた演奏を”疲労”するほどに”披露”する。
1回目「若草山黄昏コンサート」
16時00分〜16時30分
2回目「大花火饗宴」
18時15分〜18時30分
第2部大花火饗宴では打ち上がる花火とシンクロ演奏を実施。
3回目「若草山焼き奉納演奏」
18時35分~18時50分
その他、司会進行「インフォメーションセンター」
山焼き行事の案内や松明展示を日本語・英語・中国語で翻訳して案内ならびに解説していただけます。
- 開始・終了時間:13時〜19時まで
なお、これらのイベントは若草山山焼きの行事を本線として、その隙間時間にうまく進行されるように設定されています。よって12時30分頃から19時頃まで何かしらのイベントが実施されていますので、飽きることなく楽しめるようになっています。
若草山焼きは下から見るか?横から見るか?おすすめ観覧スポットはココ!
若草山焼きには、何カ所かおすすめできる観覧スポットがあります。いずれも景観が良い場所なので、お好みの景色を探してみてください。
若草山山麓/迫力満点!
今にも「山火事になってしまうのでは・・ブルブルブル」などと言う業火とも呼べる炎をとにかくヒシヒシと体感できるのが、若草山の山麓です。若草山の枯れ草がパチパチ!パチパチ!・・と、燃える音が耳に響き渡ります。
山中は当日、交通規制がかかり入ることはできませんが(麓の途中までは入れます。それより上はロープが張られている&見張りの係員がいて一切、入れなくなっています。)、山麓では炎が迫ってくるようなスリルを感じられるでしょう。
⬆️ロープが張られた上、「入山禁止」の立て看板まで設置されている
⬆️若草山山頂へ通じる通路は封鎖され近づけないようにされている
ただし、ここはもっとも混雑する場所ということもお忘れなく!混雑すれば人混みに紛れてしまうことになりますので、余程、前のポジションを確保しておかないかぎりは逆に見えづらくなることもあります。
若草山の前のお店のあたり
若草山の前にはお店が軒を連ねており、その裏側あたりの道路からでもソコソコ迫力のある山焼きの光景が見れます。
下掲写真は花火が打ち上がった後の様子ですが、花火が打ち上がる前はガヤガヤと混雑しています。
平城宮跡/時代を遡ったかのようなロマンチックな光景!
平城宮跡には、復元された朱雀門が建っており、これが若草山焼きの山の明かり、花火の光とあいまってとてつもなく幻想的な雰囲気を醸します。彼女を連れていくなら一番おすすめしたいスポットです。
ただ朱雀門の近辺は人が集中しますので、人混みを避けたい場合は、門から離れると少し良いでしょう。
奈良県庁屋上/抽選制でゆったり見られる可能性あり
⬆️奈良県庁屋上から見た若草山(画像引用先:https://ja.wikipedia.org)
若草山焼きの当日に、奈良県庁では県庁舎屋上を開放しています。県庁舎屋上は近隣では並ぶものがないほどの高さを誇ることから、若草山はもとより生駒山や近郊の奈良市内が一望できます。
県庁の屋上は開放されている期間であれば誰でも入場できますが、若草山山焼きが行われる日は抽選で選出された方のみが入場できます。
応募方法は、事前に往復はがきでの応募が必要で、応募多数の場合は抽選で数が制限されますので、混雑を回避してゆったりと観覧できる可能性があります。
若草山焼きは「1月の第4土曜日」ですが、往復はがきでの応募は前年の12月頭に締め切り日があります。また、応募のアナウンスは例年、10月後半に行われています。ぜひ事前に検討しましょう。
県庁屋上の定員
約200名(1組2名・100組)※2020年度開催はコロナ感染拡大防止対策により75組/150人(変更になる可能性あり)
奈良県庁屋上の開放に関するINFO
- URL:http://www.pref.nara.jp/1832.htm
- TEL:0742-27-8406 ※奈良県庁総務部(管財課)
奈良公園バスターミナル屋上
奈良公園バスターミナルは2019年4月13日にオープンした新たな奈良の観光スポットともいえる場所です。
近鉄奈良駅からは徒歩約10分圏内でアクセスできます。
館内にはショッピングが楽しめるカフェやレストラン、雑貨店のほか、バスターミナル近辺のジオラマ、奈良の文化を知ることのできる端末機(使用料無料)やインターネットに繋がってるPCなども設置されています。
そしてこのバスターミナルの大きな特徴であり、見どころとなるのが屋上の庭園です。県庁ほどの高さは無いにしてもこの屋上庭園からは周囲の景色が一望できます。
ちなみに県庁は6階建てで屋上までの高さが約23.8メートル。
バスターミナルは2階建てなので県庁に比べれば、キャナリ(訳:かなり)低いのですが、それでもバスターミナルの前には同等の高さを持つような障害物がないことから若草山がよく見えます。
この奈良公園バスターミナル屋上庭園では、およそ下記の日程にて山焼きが少し始まる前に県庁と同様、観覧客を募集しています。県外からも応募可能です。
以下に概要を少し載せておきます。(2020年例)
開放日時
2020年1月25日 (土曜日)
※2022年度は1月22日
募集期間
2020年11月1日〜12月15日から17日の間くらいまで(詳細は県民だよりや公式HPにUP)
※令和4年(2022年度開催は2021年12月31日にて募集終了)
募集人数
200名(1組2名の合計100組)
※当日は屋上庭園への一般入場は中止。当選者のみ入場可能。
応募方法
往復はがきにて上記、募集期間内に応募(応募多数の場合は抽選)
- 応募・募集についての詳細はコチラ
やはり定番のこの場所か!「大仏殿前交差点周辺(浮雲園地)」
何も考えず、ただ、若草山の山焼きをとにかく見れたらイイや!・・などとお考えのあなたにはズバリ!「大仏殿前交差点(浮雲園地)」周辺がオススメです。
ただし!大仏殿交差点の周辺はお店や屋台が並んでいたり、はたまたバス停が近いことや、観光バス駐車場などがあったりして人混みは避けられません。
しかし、基本的に若草山の山頂付近で山焼きが行われますので、視点的には下から見上げる格好となりますので、人混みに紛れていてもいかほどかはマシです。
穴場はズバリここ!花火を観るなら「猿沢池」!
穴場はズバリ!興福寺五重塔の下の「猿沢池(さるさわいけ)」です!
山焼きはなるべく近くで見ようとする方が多いので、その真逆方向となる奈良駅(JR/近鉄)に近づけば近くほど人混みは減ります。その点を踏まえると猿沢池あたりは東大寺大仏殿前周辺と比較すれば断然!空いています。
ただし、猿沢池で見えるのは「花火のみ」です。山焼きは少し坂を登る形で移動して五重塔(興福寺)あたりまで行かない見えませんのでご注意ください。
なお、猿沢池と一言でザックリと言いましたが、猿沢池の中でも特に穴場ともいえる場所が「JR奈良駅方向の池の畔り」です。このあたりは人が少なく、障害物もなく見やすいポイントです。
花火と山焼きの美しい炎に照らされた五重塔の写真を撮影するのであれば、この場所は外せないポイントとなります。
⬆️写真では見づらいが腰掛けができる丸太が池畔に沿って設置されている。
ならまち側の池畔にはカップルいちゃつきベンチが2つほど置かれていますが、このベンチはすぐにいっぱいになるのでオススメは池畔沿いの丸太のベンチです。
⬆️高欄のような手すり状の丸太が池畔に沿って設置されており自由に腰掛けられる。
丸太が手すりのように設置されているので多人数で自由に腰掛けることができまする。
⬆️猿沢池から見た山焼きの花火の様子。花火は見えるが五十二段前の松が邪魔して山焼きが見えない。
穴場!ならファミリー屋上(スカイデッキ)!
ならファミリーのスカイデッキからは若草山やその眼下となる東大寺大仏殿、さらにその手前の平城京の朱雀門までもを見通すことができます。
ただし!上掲写真のように若草山がかろうじて見えるほどなのでこの場所から観覧する時はポケットグラスや双眼鏡のようなものが必要になります。
スカイデッキ開放時間
- 4月〜9月:10時〜18時30分
- 10月〜3月:10時〜18時
ならファミリーの山焼きの詳細(整理券配布)
山焼きの当日はスカイデッキの入口付近にて17時より200名限定で整理券が事前に配布されます。先着順なので17時前には配布待ちの列ができています。以後、整理券を持っている方のみがこのスカイデッキに入れます。(当日、屋上庭園は閉鎖)
スカイガーデン屋上庭園の営業時間
- 10:00~18:30
※10月~3月は18:00までとなります。
ならファミリーの場所(交通アクセス)
ならファミリーへは近鉄電車が便利です。
- 若草山から奈良交通バスと近鉄を利用して約1時間
春日大社本殿 バス停から乗車→近鉄奈良駅で下車→近鉄奈良線大和西大寺行きへ乗車して 大和西大寺駅で下車、北口を出て→徒歩約3分
- ならファミリーの詳細はコチラ
少し混雑しているが広々とした春日野園地からでも!
大仏殿交差点を二月堂の方へ向かって3分くらい歩くと芝生の広場が出てきますが、これが春日野園地です。
春日野園地からでも山焼きの観覧が楽しめます。花火のこのあたりまで来ると抜群の見栄えで鑑賞できますが、‥‥混雑しています。ただ、若草山の逆方向となる南大門の方へ行くにつれ割と空いています。トイレ前の少し盛り上がった丘陵地帯が抜群に見栄えが良いのですが、考えることは皆一緒。混雑しているので要注意。
⬆️春日野園地のトイレのあたりから観た花火の様子。
⬆️甍・春日野国際フォーラムあたりからの山焼きの様子
春日野園地の場所
特別観覧席を確保して若草山焼きを最大級に楽しむ!
若草山焼きでは、山麓に特別観覧席が用意されています。しかしながら、申し込み方法がわからずに「アノ席はどうやったら座れるの……?」と混乱してしまう方もいるかもしれません。
実は、若草山焼きの特別観覧席は単体では販売されておらず、「奈良うまし冬めぐり」という旅行商品の1つとして、各旅行会社で取り扱われています。「奈良うまし冬めぐり」を主催しているのはうまし奈良めぐり実行委員会という団体ですが、申し込み自体は
- 奈良体験.com
- じゃらん
- ぐるたび
- 旅の発見
- ベルトラ
- JTB
- 近畿日本ツーリスト
- 日本旅行
- 東武トップツアーズ
- JR東海ツアーズ
といった旅行会社での扱いとなります。お申し込み希望の方は各旅行会社へお問い合わせされると早いでしょう。若草山焼きの特別観覧席ツアーは団体商品ですので、旅行会社を介さない個人での申し込みは受け付けられていません。
当日の若草山交通規制について
県庁東交差点からの歩行者天国!
山焼きのメインイベントとも言うべき、「花火」とそのあとに点火される「山焼き」が開始される17時30分から19時30分頃までの間、県庁東交差点が歩行者天国になります。緊急車両以外は一切通行できなくなります。
新若草山ドライブウェイの交通規制
若草山の中は、若草山焼きの当日は交通規制が敷かれて入れなくなります。
- 交通規制エリア:新若草山ドライブウェイ
- 時間帯 14:00~20:00頃まで
これから燃えるエリアですから危険♥念のため当日の行動予定にご注意ください。
なお、高円山コースでの交通規制はありません。
若草山焼きに伴うバス(奈良交通バス)の交通規制について
若草山焼きの当日は、激しい混雑が予想されるためバス(奈良交通バス)の路線変更があります。
※2019年の交通規制ルートをご紹介しています。
- 若草山の最寄りバス停:「手向山八幡宮前(北ゲート側)」「若草山麓(南ゲート側)」
赤バス
赤バスは本来であれば若草山の最寄りバス停となる「手向山八幡宮前」「若草山麓」まで運行していますが、若草山山焼きの日は上記のバス停まで運行していません。
最大で近いバス停が「奈良春日の国際フォーラム甍前」で、準・近いバス停が「東大寺大仏殿前」までになります。
なお、赤バスは運行時間が16時までですので、ご注意ください。
- 奈良交通赤バスホームページURL:赤バス乗り場・時刻表など
奈良交通バス
実施日
2019年(平成31年)1月26日(※点火不能の場合は1月27日(日曜日)に延期)
若草山山焼きによる混雑が影響して遅延が予想される時間帯
15時頃〜20時頃までの間(一般規制による周辺道路混雑のため)
奈良交通バス運行路線変更
始発~奈良公園前(県庁前)15:45発の便において、以下の停留所を経由せず運行となります。
- 手向山八幡宮
- 二月堂前
- 若草山麓
運休
奈良公園前(県庁前)16:00 発以降の便はすべて運休。
18時頃〜19時30分頃の間は「県庁前バス停」まで運行していますが、県庁前バス停から東大寺側の路線はすべて運休になります。
すなわち「東大寺大仏殿・春日大社前バス停」はもとより、その奥の若草山方面のバス停には行きません。(下図↓参照)
運休ゾーン
「県庁東バス停」から→東側(東大寺・春日大社方面)となる「春日大社表参道バス停」までの間は全面運休。
若草山焼きに関する問い合わせ先
- TEL:0742-27-8677 ※奈良県奈良公園室
若草山山焼きのもっとも混雑する場所
若草山山焼きでもっとも混雑する場所は、やはり若草山ゲート周辺付近です。若草山ゲートとは若草山の真下のあたりです。ただし、若草山だけでは通例であれば山の麓は真下という地点ならでは音響効果、つまり迫力感は楽しめますが、前の方のポジションを確保しなければ、逆に人混みが多いので、前の人のド頭などが邪魔になって見えづらいこともあります。
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。