奈良公園・春日大社「砂ずりの藤」とは?開花状況と見頃はいつ?

スポンサードリンク

奈良公園・春日大社「砂ずりの藤」とは?開花状況と見頃はいつ?

奈良公園、春日大社エリアでゴールデンウイーク前後に見どころとなるのが「藤」、とりわけ「砂ずりの藤」と呼ばれる藤が毎年注目を集めます。

「砂ずりの藤」とは一体どんな藤? 春日大社の万葉植物園などで見られるその他の藤の種類もあわせ、開花状況や藤の見頃についてご紹介します。

春日大社の「砂ずりの藤」とは?

品種は「のだふじ」の変種、花のサイズは1m以上も

春日大社「砂ずりの藤」は、「のだふじ」という日本古来の藤の変種です。

のだふじは、花穂が大きい(長い)ことで知られる品種ですが、「砂ずりの藤」は花の長さが1mにもなります! 入園したての幼稚園児のようなサイズです!

ちなみに、花穂の長さは長い年と、そうでない年があります。過去、特別長かった年としては、2003年、2015年の最高記録1m72cmが挙げられます。花穂は天候によって長さが左右されると言われ、長い年はどれもこれも長く、短い年は全体的に短い傾向が見られます。

※のだふじと、日本古来の藤の品種や特徴については「奈良・興福寺の南円堂藤はいつ満開?見頃・見どころ・藤原氏との関係は?」にてご紹介していますので、あわせてご覧ください。

砂に擦れるほど長いから「砂ずりの藤」

「砂ずりの藤」の名前の由来については、「花房が大きくて、地面の砂に擦れてしまうほど長いから」であると言われています。

実際、「砂ずりの藤」は開花すると藤棚じゅうから長い花房が地面に向けて垂れ、これが春日大社ご本殿の朱色とあいまって大変美しいコントラストを生み出します。

しかし、花穂が短い年は1m前後で、砂ずりとは言えないことも多い模様。2017年には1m60cmを越す長い花穂がありましたが、2018年はやはり1m前後の花穂のものが多く見られました。

「砂ずりの藤」の由来……樹齢は800年!

「砂ずりの藤」の樹齢はおよそ800年と言われています。

「砂ずりの藤」については、書物『春日権現験記』にもその記述が見られます。いわく、摂関藤原家の一派であった近衛家からの献上木であると伝えられています。春日大社は藤原家の氏神であり、藤原家から分派した形の近衛家でも春日大社信仰が手厚く行われていたことがわかります。

春日大社「砂ずりの藤」の場所はどこ?拝観料は?

場所は奈良公園……ではなく春日大社ご本殿の回廊内

「砂ずりの藤」は、藤の木ということで奈良公園の中にある……と思っている方も多いようですが、その場所は奈良公園の中ではなく、春日大社の境内、ご本殿の回廊の中に位置しています。

砂ずりの藤だけを見るなら拝観料は不要

場所は南門の中ですが、上の図のように、特別参拝受付の外側にあるため、砂ずりの藤を見るための拝観料は必要ありません。

特別参拝を行う時は、南門から入って南門から出る形となりますので、特別参拝の前後に砂ずりの藤に立ち寄ってよく観察するというルートがおすすめです。


スポンサードリンク -Sponsored Link-






「砂ずりの藤」の見頃、見どころ

砂ずりの藤の見頃は?

「砂ずりの藤」はのだふじの亜種です。

藤は見頃の短い植物ですが、その中でも早咲き、中咲き、遅咲きとがあり、「砂ずりの藤」は中咲きの品種にあたります。

中咲きの「砂ずりの藤」は、4月下旬から5月初めに見頃を迎えます。春日大社の藤を見ようとゴールデンウィークに春日大社を訪れる人も多いのですが、ゴールデンウィークには見頃を過ぎてしまっていることもあります。

特に2018年の場合は4月の気温が高く、春日大社をはじめ、奈良の藤の名所では、軒並み例年よりも1週間ほど早く見頃を迎えました。このため「砂ずりの藤」も4月中旬から下旬にかけて、1mほどの花が咲き誇る様子が見られ、ゴールデンウィークには見頃を少し過ぎた藤を見ることができました。

したがって、平均的に気温の高い年には、4月の中旬~下旬が見頃。気温があくまでも平年並みの場合、4月末からゴールデンウィークにかけてが見頃となります。

藤の見頃は7~8分咲き

藤の見頃とは、藤の花房が7~8割開花した状態を言います。

藤の花は、樹に近いところ(上方)から咲き始め、花房の先端が咲いた頃には、最初に咲いた花びらは散り始めてしまいます。

したがって、藤の花の見頃については、上方から花房の先に向けて7~8割が開花したところで「満開」。

それ以上になると「見頃すぎ」と表現されます。

従って、ゴールデンウィークの頃に春日大社を訪れても、見頃は過ぎて藤の花が散り始めているかもしれませんが、花房の先端側の花びらはまだ残っている状態を楽しむことができます。

砂ずりの藤の見どころは?

やっぱり長さ! 砂に摺るか……?

砂ずりの藤の見どころといえば、やはり藤の花房の長さです。

「地面の砂に摺るほど長い」と言われてはいますが、年によって花房の長さは全く異なります。

既にこの記事でも触れたとおり、最大級に長い時は、1m75cmほどになりますが、短い年には1m前後で止まってしまいます。

とはいえ、通常の「のだふじ」であれば花房の長さは20~50cmのものが多く、やはり1mにもなる「砂ずりの藤」は、のだふじの亜種としては長く大きいと言うことができます。

春日大社のご本殿とのコントラストが美しい!

砂ずりの藤の茶色の幹や藤棚、緑の葉に、濃いめの藤色の花房……。

これだけでも充分と言えるほど美しいものですが、春日大社の砂ずりの藤は、ご本殿の回廊の前という好立地に生えているため、ご本殿の朱色と回廊の灯篭など、春日大社ならではのいかにも日本らしい色あいのコントラストを楽しむことができるのが特徴です。

奈良には、興福寺南円堂の左近の藤であったり、あるいは春日大社境内の万葉植物園の藤など、幾多の藤の名所があります。しかし、「砂ずりの藤」には「砂ずりの藤」だけの光景があることもまた、見どころとしてぜひ抑えておいていただきたいものです。

春日大社の藤は「砂ずりの藤」だけではない!藤の種類と見頃は?

万葉植物園に20品種200本が咲き乱れる!

春日大社境内には「万葉植物園」があり、ここに約20品種、およそ200本の藤の木を植栽した「藤の園」があなたを待ち受けています。

砂ずりの藤を観賞される前後にはぜひとも、万葉植物園にも訪れてみていただきたいところです。

見頃は早め!4月下旬がおすすめ

万葉植物園には幾多の藤が咲きますが、このうちのおよそ半数が早咲き品種です。

藤の花は、早咲き品種の開花から、遅咲き品種の見頃までが2週間足らずと言われており、あっという間に一斉に開花し、見頃を迎えてしまうのが特徴です。

早咲き品種の開花は4月下旬。気温が高ければ中旬にずれ込むことがあります。

したがって、少しでも多くの品種の見頃を楽しもうと思うなら、4月下旬に訪れると、早咲き品種が充分に咲き誇り、中咲き、遅咲きも開花しているベストなタイミングであると言えそうです。

もちろん、しつこいようですが、近年は高い気温によって早まる例が見られていますので、訪れるのが遅くなりすぎないように注意したいところです。

春日大社にある藤の種類と咲きごろは以下のとおりです。

早咲き 甲比丹藤、白甲比丹藤、昭和紅藤、岡山一歳藤、緋ちりめん藤、口紅藤、新紅藤、長崎一歳藤、白花支那藤、しゃ香藤
中咲き 黒龍藤、八重黒龍藤、九尺藤、本紅藤、海老茶藤
遅咲き 白野田藤

砂ずりの藤&万葉植物園の藤をフルコンボで楽しんで!

藤の花には、「優しさ」「歓迎」という花言葉があります。日本では藤の花を古くから女性に例えており、『枕草子』にも藤を女性に見立てた表現が出てくるほどです。

また藤の花言葉の中には「決して離れない」というものもあり、それもまた日本の女のたおやかでしなやかで、でもどこか恐ろしい一面を垣間見るようで面白いですね。

春日大社では砂ずりの藤、そして万葉植物園の藤があなたを優しく歓迎してくれます。ぜひ足を運んで、2箇所の藤の名所をゆっくりと楽しんでみてくださいね。

スポンサードリンク -Sponsored Link-

    

当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。万が一、内容に誤りがございましたらお問い合わせにて承っております。また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。

関連コンテンツ