春日大社 伊勢神宮遥拝所|若宮十五社巡り(第12番納札所)
- 設置年:不明
- 奉斎されている神:天照大御神、豊受大御神
春日大社の公式では次のように記載されています。
御祭神
天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおかみ)(内宮)
豊受大御神(とようけのおおみかみ)(外宮)
御神徳
天地の恵みに感謝する所
遥拝所とは?
遥拝所とはあまり聞きなれない名前ですが、遥拝とは、「遥か遠くから拝する」という意味で遥拝(ようはい)と言います。
遥拝の遥とは、『遠くへだたっている。遠い。はるか。』などの意味合いがありまする。
現在では電車に代表される乗り物があることから東京ー大阪間などわずか5時間ほどで往来できるほどですが、電車が無かった時代、お伊勢参りするのも一苦労でした。
馬に乗るか歩くしかなかったのですが、全ての人が馬を所持していた訳ではなく、ほとんどの人が歩いて何週間、一月という悠久とも呼べるほどのの時間をかけて遠く、伊勢参りをしたのです。
しかし全ての人が歩いてお伊勢参りできたかというとそうではなく、日数がかかることや道中の安全面なども踏まえ、お伊勢参りできたのはわずかな人だったのです。
なにせ移動するには宿代やメシ代も必要になります。つまり旅する資金も必要だった訳です。
そこで各地の神社やそれなりの由緒を持つ場所には、伊勢の方角を向けた斎場が築かれ、そこから伊勢へ向けて手を合わせることで伊勢詣でをしたことと、同義としたのです。
それがこの伊勢神宮遥拝所と呼ばれる場所です。
「遥拝所」とは?
遥拝所は石が置かれていることが散見されますが、これは古神道における磐座(いわくら)として、神が依り憑くようにしたものです。ゆえに遥拝石とも呼ばれます。
つまり、神霊が宿る石なので間違ってもこの前でタッション、つまりションベンをカマしてしまうようなことがあれば!あ・れ・ばっ!
‥
そのときはピぃ〜〜が1週間ほどスズメバチに刺された後&〜、ロールキャベツのように無残にも腫れあがっていることでしょう。オヒっ
‥‥‥あ〜、つまり!この場所はそれだけ神聖かつ、清められた場所だということが拙者は言いたいんです。
その証拠に注連縄が四辺にわたって張り巡らされており、結界が設けられていまする。
伊勢遥拝所に祀られている神様ってどんな神様?
ここまで読み進めてすでに察している方もいると思いますが、この遥拝所に祀られている神は伊勢神宮・内外宮に奉斎される2大大神です。
すなわち、皇室の祖神であり、全国民の総氏神でもある天照大御神と、豊受大御神が祀られていまする。
さざれ石のようにピラミッド形に石が積まれ、尚且つ、その方向は春日大社から伊勢神宮の方角である南東を向けて造られています。
春日大社境内には他にも遥拝所がある!!
春日大社の境内には、今回ご紹介している「春日明神遙拝所」の他に、若宮十五社めぐりの中にも「伊勢神宮遙拝所」「元春日 枚岡神社(ひらおかじんじゃ)遥拝所」の2箇所があり、さらに他に、春日大社ご本殿の奥側に「浮雲峰遙拝所」も存在しています。
遥拝所の参拝の仕方
石の前に立ち正面の石と正対します。
心、穏やかに鎮め、静かに日常の平穏無事の感謝の意を捧げるとともにこれより先のご加護もお願いします。
拝礼は二拝二拍手一拝の作法です。
なお、この遥拝所には伊勢の神が祀られていることから、個人的なお願い事はタブーです。あくまでも御身のご加護や皇室の弥栄を願う場所です。うきゃ
伊勢神宮遙拝所は若宮十五社めぐりの第12番納札社
伊勢神宮神遙拝所は、春日大社で行われる巡礼プログラムの1つ「若宮十五社めぐり」の、第9番納札社に指定されています。正確にはお社ではないのですが、伊勢神宮遙拝所まで訪れますと玉串札を捧げるための玉串台が設置されていますので、ここへ御札を捧げ、ご加護をお祈り致しましょう。
上の写真では、最左列、上から4番目が、伊勢神宮遙拝所の御朱印です。読みづらいですが、篆書体(てんしょたい)という書体で、「伊勢神宮拝所」と記されています。
伊勢神宮遥拝所の場所(地図)
⬆️春日大社公式HP掲載の地図
春日大社本殿からの徒歩の所要時間・距離
- 所要時間:約3分
- 距離:約250メートル
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