日本三大木造鳥居!春日大社「一之鳥居(大鳥居)」【重要文化財】の特徴・見どころ・場所など

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日本三大木造鳥居!春日大社「一之鳥居(大鳥居)」【重要文化財】の特徴・見どころ・場所など

読み方

  • いちのとりい

※一之鳥居、一ノ鳥居などと表記されます。

造営年

  • 平安後期

※伝・836年(承和3年)

再建年

  • 1634年(寛永11年)
鳥居の造り(様式)

  • 木造・春日鳥居
大きさ

  • 高さ:6.75m
  • 柱間:5.2m
重要文化財指定年月日

  • 1942年(昭和17年)6月26日

※登録名は「一の鳥居」

春日大社「一之鳥居(大鳥居)」の特徴と見どころ

春日大社の一之鳥居は、「典型的な春日鳥居(かすがどりい)」と表現されます。

では、春日鳥居にはどのような特徴があるのでしょうか?

春日鳥居とは?

まず、鳥居には、大きく分けて「明神(みょうじん)系鳥居」と「神明(しんめい)系鳥居」があります。

笠木(かさぎ)に反増(そりまし)と呼ばれる湾曲があるのが明神鳥居で、まっすぐまたは湾曲がごくわずかなのが神明鳥居です。

春日鳥居は反増のない「神明鳥居」の一種とされることが多いものの、笠木の下に島木(しまき)がある、額束(がくづか)があるなど、明神鳥居に多い特徴も持っています。

名称は、まさに、「春日大社の一之鳥居に代表される様式」ということで、「春日鳥居」と名付けられています。

春日鳥居の特徴は、主に以下のような点に見られます。

 春日鳥居の特徴

  • 笠木の下に島木がある
  • 笠木に反増がない(地面に対して水平、まっすぐ)
  • 貫(ぬき)の中央に額束がある
  • 貫の端が柱を貫いて外に出ている
  • 楔(くさび)がある
  • 笠木の両端は地面に対し垂直に切られている
  • 柱は円柱で太く、上に行くほどわずかに内側に傾いている
    ※このように柱などを傾斜させて建てることを「転び(ころび)」と言います。

・・あれ?と思われた方、鋭い!

実は、春日大社の一之鳥居は、島木と貫は地面に対して垂直に切られていますが、肝心の笠木の両端は斜めになっています。

また、若干ですが、笠木の両端が反り上がり、「反増」があるように見えます。

したがって、この鳥居をもって「春日鳥居の典型」とするのはおかしいという意見もあります。

それでも、「春日大社の一之鳥居が春日鳥居のルーツ」とされるのには、

「平安時代、最初に造立された時には、反増はなかった」

あるいは、

「南門の場所にあった鳥居が春日鳥居だった」などの可能性が考えられます。
※1179年(治承3年)に建立された南門(楼門)がある場所には、かつて鳥居があったという説があります。

と、いうことで、せっかくですから、本当の「春日鳥居」を探してみました。

「湾曲しておらず、両端が地面に対し垂直に切られている笠置を持つ」という特徴を備える春日鳥居は、全国を探しても残念ながらあまり多くありませんが、以下に一例をご紹介します。

春日鳥居の例

 東京都大田区「大森春日神社」

  • 住所:東京都大田区中央1-14-1

 東京都目黒区「三田春日神社」

  • 住所:東京都目黒区三田2-8

いかがですか?

どちらも、一番上の「笠木」が一直線で、湾曲していません。

また、笠木の両端がまっすぐに切り落とされているのもわかります。

春日大社「一之鳥居」の特徴

春日大社の一之鳥居には、ご紹介したような鳥居の形に関する特徴の他に、「八角形の芯材の周りを16枚の檜(ひのき)板で囲み、金輪締めにして1本の大きな柱としている」という特徴があります。

写真をご覧ください。

鳥居の柱に、檜板を張り合わせてたことがわかる縦の筋が入っています。

また、金輪で締めているものと思われるくぼみも見えます。

一の鳥居の金具の意味

この金具は「鐶(かん)」と呼ばれるもので、何かを繫ぎ止める役割を果たすために用いられることが多いのですが、こと春日大社にかぎっては榊を引っ掛けておくためのもののようです。


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春日大社「一之鳥居(大鳥居)」は日本三大木造鳥居の1つ!

広島県・宮島の厳島神社(いつくしまじんじゃ)、福井県敦賀市の気比神宮(けひじんぐう)の鳥居と共に、日本三大木造鳥居の1つとされています。

春日大社、厳島神社、気比神宮の大鳥居はいずれも国の重要文化財に指定されています。

 厳島神社の大鳥居

  • 鳥居の造り(様式):木造両部鳥居
  • 大きさ:高さ約16.6m、柱間10.9m

厳島神社の大鳥居は、木造鳥居の中では日本一の高さを誇ります。

 気比神宮の大鳥居

  • 鳥居の造り(様式):木造両部鳥居
  • 大きさ:高さ10.93m、柱間7.45m

気比神宮の大鳥居は、江戸時代に造立され、明治時代には一時国宝にも指定されていました。

春日大社「一之鳥居(大鳥居)」のライトアップ情報

あまり派手ではありませんが、春日大社の一之鳥居は、通年でライトアップされています。

ただし、春日大社の拝観時間は夏期が18時、冬期が17時までとなっています。

春日大社「一之鳥居(大鳥居)」の歴史・由来

①創建

春日大社の先代「一之鳥居」は、平安時代後期に創建されたと言われています。(836年(承和3年)とも言われています。)

興福寺旧境内と春日大社の境内の境に位置していますが、現在は「三条通りの東端」と言った方がわかりやすいかもしれません。

②再建、修理の歴史

江戸時代1634年(寛永11年)に再建されたものが現在の一之鳥居の原型です。

1961年(昭和36年)の第二室戸台風で倒壊した後に修復され、直近では、2008年(平成20年)に大規模な修理が行われました。

春日大社では、2015年~2016年(平成27年~28年)、20年に一度の社殿の修築事業「第60次式年造替」の年を迎え、
その最初の事業として行われたのが、2007年(平成19年)10月から翌年2008年(平成20年)4月の、一之鳥居の修理でした。

修理前の一之鳥居は、地中に埋まった部分を中心として腐食が進み、倒壊の恐れのある状態となっていたため、芯材の大部分を新調し、芯材を囲む檜板も約3分の1程度が取り替えられました。

この修理は、他所に運ばれて行われていたため、2007年から2008年にかけての年末年始は、境内入口に鳥居がない状態で、代わりに、古式に倣った一対の立榊が立てられていました。

春日大社「一之鳥居(大鳥居)」の場所

春日大社の一之鳥居は、春日大社の本殿まで約1.3km、徒歩約16分のところにあります。

一之鳥居をくぐらずに春日大社へ行けるルートもあるので、春日大社には行ったことがあるのに、一之鳥居を見たことがないという方もいらっしゃるでしょう。

今度行く時にはぜひ、日本を代表する鳥居の1つである、春日大社の「一之鳥居」もご覧くださいね。

近鉄奈良駅からは、徒歩約10分です。

一ノ鳥居を含む春日大社の境内案内図は、春日大社公式サイトでご確認ください。

春日大社のアクセス情報は、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。

 【奈良】画像あり!近鉄奈良駅から春日大社への「徒歩」アクセス(行き方)

【補足】ところで・・一の鳥居とは?

一の鳥居(一ノ鳥居、一之鳥居)とは、神社の境内に入って、一番目にある鳥居のことです。

「参道の初めにある」「一番外側にある」とも言えます。

一の鳥居をくぐり参道を進んで、次に現れる鳥居が「二の鳥居」、その次が「三の鳥居」となります。

なお、春日大社には、この「一の鳥居」の次に、祓戸神社手前の「二の鳥居」があり、ご本殿の正門にあたるのは三の鳥居ではなく、「南門」となっています。

※稀に、境内内側から「一の鳥居、二の鳥居・・」とする神社もあります。

春日大社「二之鳥居」
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